成長期の反対咬合★早く治そう!鼻咽腔疾患の治療大切!

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下記に 成長期の反対咬合について、書きました。

大切なことは

*早く治すことが大切

*鼻咽腔疾患の治療が大切

 

成長期の反対咬合(受け口)の治療20150415

  1. 顎の成長

    ★子供の頭の骨は、骨と骨の間に隙間がある(縫合)ので、力を加えることによって顎の位置が移動します。

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    上顎の成長はほぼ8歳までに成長を終えます。

    下顎はグッと背が伸びる中学生頃にさらに成長します。

    5歳の時の小さなズレが、10年後大きなズレになります。

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    ★スキャモンの成長曲線

    神経型:脳神経の発育。発育の目安は脳の重量や頭囲で計られます。 出産直後より急速に発達し、4-5歳までには成人の80%、7歳には90%の容積程度にも達する。

    一般型:身長や体重、肝臓・腎臓などの臓器の発育。

    リンパ系型扁桃やリンパ節などの、リンパ組織の発達。

    生殖器系型: 生殖器系の発達により、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌も多くなる。

    ★反対咬合はなるべく早く矯正治療する、というのが基本的な考え方です。できたら乳歯反対咬合期の5歳から治療したいですね。上顎の成長発育は小学校低学年でほぼ終え、その後、思春期に下顎の成長発育のピークが訪れます。

    受け口は、上顎の前歯が下顎の前歯の内側にあり、受け口という状態そのものが上顎の発育を阻害する要因になります。このため、残された上顎の成長発育の成長を得るためには小学校低学年以前に矯正治療するのが望ましいのです。

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    左図は双子の受け口の方

    A:左)受け口のまま経過観察→上顎の成長はほとんどなく、下顎が大きく前方成長しました。骨格的な反対咬合に移行しています。

    B:右)チンキャップで噛み合わせを改善しました。正常被蓋になることにより、上顎の前方成長が見られます。下顎の成長は抑えられています。(クイッテセンス別冊 咬合の生涯維持 1992年発行)

     *乳歯の反対咬合は自然に治ることもあると言われているけれど…

      乳歯列期の反対咬合は、何もしなくても治ることもあります。2歳まで受け口(反対咬合)だった子どもは、成長と共に自然治癒可能性は50%と高いのですが、3歳の時点で受け口(反対咬合)だった子が自然治癒する可能性はとても低くなります。なお、成長が進むにつれて放っておくと受け口がさらに悪化してしまう場合があります。

     

    *乳歯列期反対咬合の問題点 -自然治癒率-

 ⅡA期(乳歯列期)を通して、反対被蓋であった者」の内、「ⅢA期(第一大臼歯・前歯萌出完了期)に正常被蓋に戻った者」は6.4%です。93.6%は、自然治癒しません。ByDr永原)

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************ 反対咬合の原因 

遺伝的要因:

*“オーストリア王家のハプスブルク家のあご“(家族性に反対咬合がみられる)

*お父様やお母様が反対咬合でなくても、案外にご祖父ご祖母様や従兄弟、叔父叔母様が

反対咬合という事もあります。

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環境的要因

1)鼻咽喉疾患:口蓋扁桃肥大や咽頭扁桃肥大(アデノイド)による口呼吸

扁桃肥大では舌が前に押し出されて、反対咬合が出やすくなります。アデノイドや扁桃肥大では、呼吸が苦しい為に下顎を前に出して気道を確保するので、反対咬合が出やすくなります。中耳炎既往の方は、アデノイドが重度と考えます(咽頭扁桃が耳管扁桃に近いため、咽頭扁桃炎から炎症波及し、耳管扁桃炎をおこし中耳炎を発症する)。

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★症例(既往歴;アレルギー性鼻炎、乳歯反対咬合)

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正常被蓋になりましたが、アデノイドや口蓋扁桃が大きく、下顎が前方に成長しています。(13-15歳、女性)

★”鼻うがい”を始めた方です。アデノイドが改善し、気道が大きくなりました。

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2) 低位舌*習慣的な口呼吸による舌の低位(低位舌)*舌が弛緩し、下顎弓の幅径も長径も大きくなります。嚥下時には通常舌尖を上顎前歯の後ろにつけて嚥下しますが、反対咬合の方は、舌尖が安静時に下前歯の舌側に位置し、嚥下時にも舌尖が下前歯を押し出し嚥下しているので、下顎の前方成長を誘導します。

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通常 口を開けると、舌は下顎第一と第二小臼歯の間に位置しますが、舌が大きい(低位舌も含む)の場合、前方に舌尖が位置します。歯を動かすには1.7g、舌の力は500gと言われています。舌の位置/機能の影響が反対咬合を悪化させます。

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3)舌小帯前方付着:舌尖が前方位にあるため、嚥下の度に舌尖が前方に突出します。

反対咬合傾向のあるかたは、反対咬合の発生・再発の原因となります。

舌小帯前方位が強度な場合、舌を前に出すと舌尖がハート型になります。

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4)上唇小帯低位付着: 反対咬合傾向のあるお子様では上唇小帯がきついと上顎の発育を抑制してしまうことがあります。また上顎前突の方では、上唇小帯低位付着で口を閉じることが困難な場合、口唇閉鎖による下顎の前方成長を抑制します。

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5)姿勢:猫背などにより首が前にでる場合、下顎が前にでて反対咬合の発言や悪化の原因となります。

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6)第三大臼歯の萌出

2次成長(中学生位)では身長の伸びと共に下顎も大きくなり、大きくなった顎に第二大臼歯が萌出します。第二大臼歯の生える頃は、下顎の前方成長があるために、咬合力が弱い、口呼吸している場合は注意を要します。特に男子の年間成長量は大きいので、要注意です。その時期までに咬合力強化や鼻呼吸の獲得(鼻咽喉疾患の改善)、また口唇力の増強が大切。

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     もしお子様が反対咬合のままでいると骨格的な反対咬合となり、下顎が前方にズレた状態ですべてが発育するので、骨の形や顔の筋肉もそれに適応した形で発育してしまいます。下顎が前方にズレている期間が長い程、よくない形と機能を持つことになります。年齢が高くなる程、これらを治すには限界があります

     

 

 

<抜かない矯正>

http://tokizane.com/ortho-n/