『ア・ユナイテッド・キングダム(原題) / A United Kingdom』★

1947年に周囲の反対を押し切って結婚したアフリカ・ボツワナ王子セレツェ・カーマと

イギリス人女性ルース・ウィリアムズの実話を基にした作品。

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映画の最後には、ボツワナの民主化を進めた人物としても知られる実際のセレツェとルースの写真が映し出され、感慨を呼ぶ。

http://www.cinematoday.jp/page/N0086572

 

ボツワナってどんな国かと調べると、以下の記事が載っていました。

http://epicyaruo.blog.fc2.com/blog-category-31.html#%E3%82%84%E3%82%8B%E5%A4%AB%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%A7%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%82%92%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%99%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%80%E7%AC%AC%E4%B8%80%E8%A9%B1%E3%80%80%E3%80%8C%E7%B5%90%E5%A9%9A%E3%80%8D

最終話 「未来」、第二十六話 「投資」、第二十五話 「緑の革命」、第二十四話 「全人種選挙」

第二十三話 「自由への長い道」、第二十二話 「アパルトヘイトの動揺」、第二十一話 「巨星落つ」

第二十話 「ローデシア崩壊」、第十九話 「遠い夜明け」、第十八話 「祖国」、第十七話 「自立への道」

第十六話 「前線諸国」、第十五話 「成長」、第十四話 「言語と教育」、第十三話 「民族問題」

第十二話 「資源の呪い」

*アフリカで国が次々と独立すると、 東西両大国は、競って新独立国に援助の手を差し伸べた。

大国はこの地域に競って多額のODAを投入し、 各国を自国の勢力圏に引き込もうとした。

こうして送られた多額の援助は、しかしほとんど何の役にも立たなかった。

 行政が機能せず腐敗が止められない状況で、 役に立つわけがなかった。

 

ボツワナでは、援助計画は厳選され、 相互に矛盾がない上にボツワナ政府の政策に沿った計画のみが選ばれた。

 計画は、有能で清廉なボツワナの官僚の手で、確実に遂行されていった。

 援助計画を厳選したことには、もう一つ効果があった。

 援助自体が、ボツワナ政府の維持しきれる範囲におさまったことである。

 

 

さて、ここで少し話題を変える。

 独立したばかりのアフリカ諸国では、 産業が発達していない。よって、住民の多くは農村におり、 農村こそが経済の基盤であるはずだった。

だが、ほとんどのアフリカ国家において農村は軽視された。ほんのわずかな都市住民のために経済建設のリソースが割かれ、 農村は放置された。

これは、アフリカの歴史自体と関係がある。 歴史上存在したほとんどのアフリカ国家において、 国家の基盤は農村にはなかった。 遠隔地との商業取引が国家の財政基盤で、それに乗っかる形で国家が成立したのである。

これと対照的なのがアジアで、 特に東アジアや東南アジア大陸部においては、 国家の基盤が農村におかれた。

農村からの徴税(いわゆる年貢)が国家財政の基盤となったのである。

このため、歴代の為政者はそれぞれの農村を掌握せざるを得ない。 掌握し徴税するということは、その対価として安全やインフラなどの対価を提供する義務が生じる。

 結果として、アジア諸国は農村からの徴税機構、および統治機構がある程度成立したのちに植民地支配を受けることとなった。 植民地政府はこの機構をそのまま利用して統治を進めたため、 独立後も各国政府はある程度農村への支配力を持っていた。

これに対し、アフリカでは農村からの徴税機能が未発達のまま植民地時代を迎えた。 植民地政府は人頭税や小屋税などで必死に農村部からの徴税を図るが、アジアほどの成果を出さないまま独立を迎える。

……

ここでボツワナのように、資源収入や援助を地方にもきちんと注ぎ込んでいれば、まだよかった。

ボツワナは資源収入を地方の整備に回すことで、 統治機構の弱体化を防いだのだ。

 

番外編 「モーリシャスは繁栄しました」、第十一話 「観光」、おまけ2 「まさかの時のスペイン宗教裁判」

第十話 「選挙」、第九話 「オッペンハイマー」、おまけ 「1966年、ガベロンズ」、第八話 「近代国家」

第七話 「ダイヤモンド」、第六話 「前途多難」、第五話 「独立」、第四話 「政界へ」

第三話 「退位」、第二話 「内政干渉」、やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです 第一話 「結婚」

 

またこんな記事もありました。

★ボツワナ独立50年──アフリカ型成功モデルの終焉?2016年9月29日

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/50-13.php

★アフリカ人による稀有な近代国家、ボツワナはどのように生まれたのか?[橘玲の世界投資見聞録]2015年5月28日

http://diamond.jp/articles/-/72341

…民族的な一体感のないところでは容易に民族(部族)対立の混乱や殺し合いが起こることは、アフリカや中東だけでなく、旧ユーゴスラビアを見ても明らかだ。

 アジアでも日本、韓国、台湾、シンガポール、香港、タイなど「一民族一国家」のアイデンティティをつくりやすい国・地域が先行して経済発展に踏み出す一方で、インドネシアやフィリピン、ミャンマーのような多民族・多言語国家は政治や社会の不安定に苦しんだ(「多民族国家」を自称する中国も、いまでは華人が人口の9割に達している)。それを考えれば、民族・部族と無関係に、歴史的経緯をいっさい無視して国境線を引かれたアフリカの旧植民地国が、国民国家の形成に大きなハンディを背負っていることは間違いない