お口ポカン★20171126

『お口ポカン』                    ときざね矯正歯科★時實千代子

 授業中、お口ポカンと、口を開いているお子様が増えてませんか?

 

お口ポカンと開いているお子様の多くは口呼吸しています。口呼吸によりむし歯や歯周病、歯ならびや噛み合わせ、免疫機能、姿勢などに影響があります。

 

1)お口の粘膜が乾燥し、歯周病になりやすく、また歯が乾燥するので、歯の白濁やむし歯になりやすくなります。

口唇力が働かないので前歯が前に出て、さらにお口が閉じにくくなり、歯周病が進みやすくなります。

歯周病が進むと、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けだし、歯はグラグラになり、さらに前歯が出てきます。

急にはそんなに進みませんが、大人になる頃には、強い歯周病になるかもしれません。

2)歯ならびや噛み合わせに影響します。

  上顎前突(上の前歯がでている)、受け口、開咬(前歯がかみ合っていない)、叢生(ガタガタ歯)になりやすくなります。

 

 

3)鼻呼吸による加温、加湿、浄化作用が期待できなくなります。

外気−24°でも、鼻の入り口から9cm入ると30°、湿度100%となります。また鼻粘膜に15μまでのゴミが吸着されます。

口呼吸ではこの素晴らしい鼻呼吸の機能が発揮できず、ウィルスや有害物質が体内に入りやすく免疫機能が低下します。

 

4)口を開けた状態で呼吸していると、口唇の筋肉が衰えます。

口呼吸により、肺を広げて息をする必要がなくなり必然的に姿勢が悪くなり(猫背)、背中の筋力まで低下します。

 

 

 

 

 口呼吸の原因の3/4は鼻咽喉疾患(鼻詰まり)ですが、残り1/4は口唇力が弱いからです。

口唇閉鎖力は幼児期に獲得されます。着実に授乳や離乳期の段階を経て噛む準備をし、噛むことにより口唇力など口腔筋機能が獲得されます。

 

食事の時に良く噛もう、口を閉じて食べようのお声がけや、よく噛める食形態、流し込んで食べない食生活も大切です。噛むことは生きる力を育てます

 

 風船を膨らませる、口笛を吹く、お風呂では口に含んだ水をピューと吹くなどの遊びや、

味噌汁をフーフー吹く、麺類をツルツル食べる、良く笑い良く喋るなど生活そのものが口腔筋機能を育てます。

昔は生活の中で獲得された機能ですが、今は教えなくてはいけないのだと保育士さんが言われていました。

 

*小学1−2年生の歯科健診で前歯がガタガタのお子様の扁桃腺(口蓋扁桃)を見ると、

多くのお子様の扁桃が腫れています。

扁桃が腫れているので口呼吸になる⇔口呼吸しているから扁桃が腫れる。

双方向で影響しています。

口呼吸の方はよく噛もうとしても呼吸できないので、どうしても咀嚼回数が減り歯ならびなど色々な所に影響がでます。

お昼休みには歯磨きとともに、咽喉(のど)うがいの習慣もつけたいものです。