20180325子供の歯磨きを禁止 埼玉の歯科医師による“実験”の結論は:2017年11月25日

20180325子供の歯磨きを禁止 埼玉の歯科医師による“実験”の結論は:20171125

日刊ゲンダイ:ヘルスケア

https://hc.nikkan-gendai.com/articles/218266

 

 

 「くろさわ歯科医院」の黒沢誠人院長は、歯科医でありながらの子供たちに歯磨きをさせなかった。壮大な“実験”に挑んだ理由と結末を直撃――。

 

 実験に踏み切ったきっかけは、管理栄養士・幕内秀夫氏の講座で「伝統食と近代食では虫歯の発生率が違う」という米国歯科医の調査内容を聞いたことだったという。

 

 歯科医の妻との相談の上、「歯磨きは今日からしなくていい」と子供たちに宣言。虫歯ができたらすぐにやめるつもりだったが、一向に虫歯はできず、それぞれの子供が12歳になるまで継続した。

 

 歯磨きの代わりに徹底したのが、日本の伝統食の実践だ。ご飯、味噌汁、漬物が基本。ご飯多め、おかず少なめ。パンは日曜日のお昼のみ。牛乳はやめ、砂糖、油脂は控えめ。おやつは“ハレの日”は何を食べてもよく、“ケの日”は蒸しサツマイモや季節の野菜、干し芋やせんべいにした。

 

■戦前の“純和食”でダラダラ食いを回避

 黒沢氏が実験から得た結論は、子供の虫歯予防で重要なのは「何をどう食べるか」であり「歯磨きの徹底」ではなかった。黒沢家の子供たちは決まった食事とおやつの時間しか食べ物を口にせず、飲み物も水やお茶を喉が渇いた時だけにするよう心掛けた。

 

 脱灰は食べ始めて3~5分で起こるが、再石灰化は食後20~30分経ってから。間食が多いと脱灰の機会が頻繁に起こる。つまり「脱灰の時間が長い=虫歯ができやすい状態が長い」で、虫歯のリスクが高まる。

 

 では、ここに伝統食がどう関わるのか?

「ダラダラと飲み食いするのが、虫歯に一番なりやすい。砂糖や油が入ったおやつは、ダラダラ食べ続けることができてしまうのが問題です。一方、伝統食は、砂糖や油をほぼ使用しません。血糖値が上昇して満腹感を覚えればそれ以上の食欲を抑えやすく、規則正しい食生活習慣が確立しやすいのです」

 

 伝統食だからこそ、虫歯になりにくい食べ方ができる。もっとも、これは子供に限った話で、大人は歯周病の問題があるため歯磨きが不可欠だという。念のため。